歯周病を悪化・進行させる要因とは?
投稿日:2023年11月13日
カテゴリ:スタッフブログ
歯周病を悪化・進行させる要因について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
歯周病は現在、歯を失う一番の原因となっています。歯周病は自覚症状がほとんどなく、静かに進行するため、気づかないうちに重症化していることも少なくありません。大切な歯を守るためには、歯周病を悪化・進行させる下記の要因を一つひとつ取り除くことが重要となります。
歯垢(プラーク)・歯石
歯垢(プラーク)や歯石(歯垢が再石灰化によって硬化した状態)は細菌の塊です。日々のケアがきちんと行われていないと、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)などに歯垢(プラーク)や歯石が蓄積し、細菌が出す毒素によって歯肉が炎症を起こしてしまいます。さらに細菌が繁殖して炎症が悪化すると、歯肉や歯槽骨が溶かされるなど、歯周病の症状も少しずつ進行してしまいます。歯石は歯磨きで取り除くことができないため、日々のケアをしっかり行うこと、定期的に歯科医院でクリーニングを受けることが大切です。
日々の食生活
糖質の多い炭水化物は歯の表面や歯間などに付着すると、歯垢が溜まりやすくなります。また、加工食品などの栄養バランスが悪い食事が多いと、抵抗力が低下して細菌が繁殖しやすくなり、歯周病が悪化・進行しやすくなります。
歯並び・咬み合わせ
歯並びや咬み合わせが悪い場合は、歯磨きの際に磨き残しが多くなるため、口腔内が不衛生になる可能性が高いです。食べかすや歯垢が蓄積してしまうと、細菌が繁殖して歯肉が炎症を起こすため、歯周病の症状が悪化・進行しやすくなります。
口で呼吸をしている
口で呼吸をしている人は、口腔内が乾燥しやすくなります。口腔内が乾燥すると、唾液の自浄作用や殺菌作用が低下するため、細菌が繁殖して歯周病をはじめ、虫歯や口臭のリスクが高くなってしまいます。
喫煙者(たばこを吸っている)
たばこには有害な物質が多く含まれています。たばこの煙に含まれる一酸化炭素が歯周組織への酸素供給を低下させたり、ニコチンが血管を収縮させたりすることによって、免疫力が低下するため、歯周病が悪化・進行しやすくなります。そのため、喫煙者は非喫煙者に比べて約2~6倍ほど歯周病リスクが高くなるとされています。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、歯だけでなく、歯茎や顎骨にも大きな負担がかかるため、歯周病が悪化したり、進行したりしやすくなります。
適合の悪いつめ物・かぶせ物
経年や加齢によって適合が悪くなったつめ物やかぶせ物は、土台の歯との間に隙間が生じて歯垢や食べカスが蓄積するため、歯周病が進行・悪化しやすくなります。
歯周病は自覚症状がなく進行します。歯周病を重症化させないためにも、日頃のケアはもちろん、定期的に歯科医院で歯科検診やクリーニングを受け、予防に努めましょう。
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