ラバーダム防湿法のメリットとは?
投稿日:2025年4月1日
カテゴリ:スタッフブログ
ラバーダム防湿法のメリットについて
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
ラバーダム防湿法とは、根管治療の際などにゴム製のシートで治療する歯を口腔内環境から隔離するための処置です。ラバーダム防湿法は治療を担当する歯科医師だけでなく、患者さまにもたくさんのメリットがあるため、多くの歯科医院で使用されています。
そこで今回のブログでは、ラバーダム防湿法のメリットについてお話したいと思います。ラバーダム防湿法は、主に下記のようなメリットが挙げられます。
治療精度の向上
口腔内は唾液などによって湿っている状態ですが、ラバーダムによって治療する歯を隔離することにより、乾燥した状態を保つことができます。治療する歯を乾燥した状態にすることによって、精度の高い処置が可能になるだけでなく、セメントの接着性を高めることができるため、つめ物・かぶせ物を強固に合着させることができます。
感染リスクの軽減
ラバーダム防湿法で治療する歯を隔離することにより、唾液や血液等の侵入を防止することができるため、治療時の感染リスクを軽減できます。特に根管治療(歯の神経の治療)の際は、歯の内部に細菌が侵入すると、再発する可能性が高くなるため、ラバーダムによる感染対策が治療結果に大きく影響します。
治療器具の誤飲防止
歯科治療で使用する器具や材料には、小さなものも存在します。そのため、治療時に口腔内に落としてしまった場合は、誤って飲み込んだり、窒息したりする可能性があります。しかし、治療時にラバーダム防湿法を行うことにより、使用する器具や材料の誤飲や窒息を防ぐことができるため、患者さまも不安なく治療に集中することができます。
治療部位だけに集中して処置ができる
ラバーダム防湿法によって治療する歯だけを口腔内環境から隔離することにより、歯科医師が治療部位のみに集中して精密な処置が可能となるため、治療の効率や精度の向上が期待できます。
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