歯ぎしり・食いしばりによって生じる問題とは?
投稿日:2023年3月7日
カテゴリ:スタッフブログ
歯ぎしり・食いしばりによって生じる問題について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
歯ぎしりや食いしばりなどの癖は主にストレスが原因で起こります。(睡眠中の歯ぎしり・食いしばりの原因と対策についてはこちら>>)
就寝中は無意識下ですので、非常に強い力が歯や歯茎などにかかるため、口腔内環境へさまざま悪影響が及んでしまいます。今回はそんな歯ぎしり・食いしばりによって生じる問題についてお話したいと思います。
歯ぎしり・食いしばりが頻繁に起こる場合は下記のような問題が生じやすくなります。
歯がすり減る
就寝中の歯ぎしりや食いしばりは、本人の体重以上の強い力がかかると言われています。上下の歯が強く擦れあうことによって、歯が少しずつ擦り減ってしまいます。歯の凹凸がなくなり、噛み合わせも悪化する可能性が高くなります。
歯やつめ物・かぶせ物の欠け・脱離
部分的に強い力がかかるため、歯やつめ物・かぶせ物の欠けや割れが生じたり、脱離などする可能性が高くなります。
知覚過敏(歯がしみる)
歯ぎしりや食いしばりによって歯が摩耗すると、エナメル質が薄くなるため、物理的な刺激や冷たい物・あつい物などによって歯がしみる知覚過敏を引き起こしやすくなります。
肩こり・頭痛などが起こる
歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、咀嚼時に使用する咬筋や顎関節にも大きな負担がかかります。お口や顔周辺の筋肉が緊張するため、周辺の筋肉や組織にも悪影響が及び、頭痛や肩こり、背中の痛みなどが起こりやすくなります。
顎関節症リスクが高まる
歯ぎしりや食いしばりは顎関節に大きな負担がかかるため、顎関節症リスクが高くなります。起床時に顎関節に違和感や痛みを感じる場合は特に注意が必要です。
歯並び・噛み合わせの悪化
歯ぎしりや食いしばりは歯に大きな力がかかります。強い力が継続的にかかると、歯が少しずつ移動するため、歯並びや噛み合わせが悪化する可能性があります。歯並びや噛み合わせが悪化すると、虫歯や歯周病、顎関節症リスクが高くなったり、見た目が悪くなってしまいます。
歯周病・虫歯リスクが高まる
歯ぎしり・食いしばりによって歯茎に強い力がかかるため、歯周病の症状が短期間で悪化する可能性が高くなります。さらに、歯に小さなひびが入ると、そこから細菌が歯の内部に侵入するため、虫歯リスクも高くなってしまいます。
歯ぎしりや食いしばりは上記のように様々な問題を引き起こす原因となります。歯ぎしりや食いしばりの自覚症状がある方はできるだけ早めに歯科医院にて必要な処置を受けたり、予防に取り組みましょう。
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