デンタルフロス・歯間ブラシをおすすめする理由とは?
投稿日:2023年4月20日
カテゴリ:スタッフブログ
デンタルフロス・歯間ブラシをおすすめする理由について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
皆さんは歯磨きの際にデンタルフロスや歯間ブラシを使用していますか?通常のブラッシングに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを使用することによって、口腔内の汚れを効率よく取り除くことができます。そのため、歯科医院などでおすすめされた方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなデンタルフロスや歯間ブラシについてお話したいと思います。
なぜデンタルフロスや歯間ブラシをおすすめするのか?
虫歯や歯周病を予防するためには、お口の中に汚れ(プラーク)を蓄積させないことが重要です。そのため、多くの方は食後に歯を磨くことや就寝前に歯を磨くことを教わってきたと思います。
しかし、ブラッシングだけではお口の約60%程しか汚れを除去できないというデータがこれまでの研究によって明らかになっています。つまり、ブラッシングだけでは残り約40%の汚れは取り残されてしまうため、当然虫歯や歯周病のリスクは高くなります。
手を洗う際も手の平、手の甲だけでなく、指と指の間も洗うと思いますが、デンタルフロスや歯間ブラシはまさにその行為と同じです。デンタルフロスは歯と歯の間の汚れを除去するため虫歯予防に効果的、また、歯間ブラシは歯と歯茎の間の汚れを除去することで歯周病予防に効果的です。歯とお口の健康を維持していただくため、歯科医院ではデンタルフロスや歯間ブラシの使用をおすすめしています。
デンタルフロス・歯間ブラシの効果とは?
デンタルフロス・歯間ブラシを使用することによって下記にような効果が期待できます。
虫歯・歯周病リスクの軽減
デンタルフロスや歯間ブラシを毎日使用することによってお口の汚れ(プラーク)の除去率を80~90%程度まで高めることができるため、虫歯や歯周病のリスク軽減が期待できます。
実際、予防の意識が高い米国や欧州などの歯科先進国では50%以上の方がデンタルフロスを使用しているため、虫歯や歯周病によって歯を失う人の数も少なく、80歳で20本以上の天然歯を維持されている方が大勢いらっしゃいます。
口臭予防・口臭の改善
食後の歯磨きを毎日行っていても、歯と歯の間の汚れが原因で細菌が繁殖してしまうと、口臭がきつくなる場合があります。毎日デンタルフロスや歯間ブラシを使用することによって口臭予防や口臭の改善が期待できます。
虫歯・歯周病の早期発見
デンタルフロスがいつも同じところでひっかかったり、毛羽立つ場合は虫歯になっている可能性があります。また、デンタルフロスに血が付着する場合は歯周病によって歯肉に炎症が起こっている可能性が高いといえます。デンタルフロスの使用感によって自覚症状のない虫歯や歯周病を早期発見できる場合があります。
つめ物やかぶせ物の不適合が分かる
つめ物やかぶせ物を装着した部分にデンタルフロスが入らない場合やスムーズに通らない場合は、つめ物やかぶせ物が高かったり、段差ができたりと土台の歯ときちんと適合できていない場合があります。
上記のようにブラッシングだけではどうしても汚れが取り切れず、虫歯や歯周病リスクが高まってしまいます。歯磨きの際には、できるだけデンタルフロスや歯間ブラシを使用し、虫歯や歯周病の予防に努めましょう。
■ 他の記事を読む■