歯がしみる知覚過敏の原因とは?
投稿日:2023年12月21日
カテゴリ:スタッフブログ
歯がしみる知覚過敏の原因について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
虫歯や炎症などがないのに、冷たい飲食物を口にした時や歯磨きの時に歯がしみて痛みを感じる場合は「知覚過敏(ちかくかびん)」の可能性が高いです。今回のブログでは、知覚過敏とはどんな症状なのか、また何が原因で起こるのかなどについてお話したいと思います。
知覚過敏とは?
知覚過敏とは、虫歯や神経の炎症などがないにも関わらず、冷たい飲食物や歯ブラシが触れた際に一時的に歯がしみたり、痛みを感じたりする症状を指します。
歯は一番外側から「エナメル質」「象牙質」「歯髄(神経)」で構成されています。
エナメル質は人体の中でもっとも硬い組織で神経も通っていないため、外部から刺激を受けても痛みを感じたりすることはありません。
しかし、その下にある象牙質は「象牙細管」という神経に繋がる管が無数に存在します。何も問題のない健康な歯であれば、象牙質がエナメル質で覆われているため、外部からの刺激で痛みを感じることはありませんが、エナメル質が薄くなったり、割れたりして象牙質が露出していると、神経にまで刺激が伝わって歯がしみたり、痛みを感じたりします。
知覚過敏の原因について
歯肉退縮(歯茎が下がる)
歯肉退縮とは、歯茎が下がってしまう状態を指します。歯肉退縮が生じる主な原因は歯周病や力強いブラッシング、加齢などがあり、歯茎が下がると、歯茎に覆われていた歯根部分が露出してしまいます。歯根部分はエナメル質がなく、象牙質がむき出しの状態になっているため、冷たい飲食物や歯ブラシが触れることによって歯がしみたり、痛みを感じたりします。
歯のひび・破折
歯をぶつけたり、部分的に強い力がかかると、歯面にひびがはいったり、割れたりすることがあります。破折部分の象牙質が露出してしまうと、外部からの刺激によって歯がしみたり、痛みを感じたりすることがあります。
虫歯治療の影響
虫歯治療などで神経周辺まで歯を削った際は神経が過敏になる場合があります。そのような場合は治療後、一時的に外部の刺激に神経が反応することによって歯がしみたり、歯が痛みを感じる場合があります。
ホワイトニング治療の影響
ホワイトニング治療で歯の漂白を行った際は、薬剤の影響によって施術後一時的に知覚過敏になる場合があります。
歯ぎしりや食いしばり
たばこには有害な物質が多く含まれています。たばこの煙に含まれる一酸化炭素が歯周組織への酸素供給を低下させたり、ニコチンが血管を収縮させたりすることによって、免疫力が低下するため、歯周病が悪化・進行しやすくなります。そのため、喫煙者は非喫煙者に比べて約2~6倍ほど歯周病リスクが高くなるとされています。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは歯に大きな負担がかかるため、歯のすり減りをはじめ、歯に亀裂が入ったり、歯周組織へのダメージによって歯肉退縮や歯根部分の歯が摩耗して象牙質が露出することがあります。そのため、歯ぎしりや食いしばりが癖になっている方は知覚過敏を起こしやすくなります。
酸蝕症
酸蝕症(酸蝕症)とは、飲食物の酸によって少しずつ歯が溶ける症状です。炭酸飲料や酸っぱい食べ物など、酸性の飲食物を頻繁に摂取する方はエナメル質が溶け、象牙質が露出するため、知覚過敏が生じやすくなります。
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