歯がグラグラと動く原因とは?
投稿日:2025年3月6日
カテゴリ:スタッフブログ
歯がグラグラと動く原因について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
健康な歯であっても「生理的動揺」といって0.1~0.2㎜程度グラグラと動きます。しかし、それ以上動揺が大きい場合は何かしらの問題が生じている可能性があります。
そこで今回のブログでは、歯がグラグラと動く際に考えられる原因についてお話したいと思います。歯がグラグラと動く主な原因は下記の通りです。
歯周病の進行
歯がグラグラと動く場合の一番の原因は歯周病です。歯周病は細菌の感染によって歯周組織に炎症が生じる病気です。軽度の状態では、歯茎の炎症・出血などの症状を伴いますが、さらに進行すると、炎症によって歯茎や歯槽骨(歯を支える骨)が溶かされるため、歯がグラグラと動くようになり、最終的には歯が抜け落ちてしまいます。
外傷による歯の脱臼・亜脱臼・埋入など
転倒や衝突によって歯に強い衝撃が加わると、歯の位置がズレてグラつく「脱臼」をはじめ、歯の位置は変わらずにグラつく「亜脱臼」、歯茎の中にめり込む「埋入」などを引き起こすことがあります。外傷によって上記のような状態になった場合は、レントゲン検査を行った上で歯を元の位置に戻し、ワイヤーなどで歯を固定することでグラつきを改善します。
歯の生え変わり
子どもの場合は、乳歯から永久歯に生え変わる際に歯がグラグラと動くようになります。生え変わりによる歯のグラつきについては病気ではないため、特別な処置は必要ありません。しかし、生え変わりまでの期間が長い場合には、かかりつけの歯科医師に相談しましょう。
矯正治療の影響
矯正治療では、継続的に歯に力を加えることによって歯と歯を支える骨の間に隙間を作り、歯を少しずつ動かしていきます。矯正治療で歯を移動させた直後は隙間が残っており、歯が安定していないため、指や舌で歯を押した際にグラグラと動くことがあります。
矯正治療後は、リテーナーという器具で歯の位置を安定させることにより、歯の動揺も治まります。
歯根破折
歯根破折とは、歯の根の部分にひびが入ったり、折れたりする症状です。歯を支えている根の部分が破折すると、歯がグラグラと揺れ出すことがあります。根管治療で神経を取り除いた歯は栄養等が供給されなくなり、歯が脆くなるため、そこに大きな力が加わると歯根破折を起こす可能性が高くなります。
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりは、通常の咀嚼に比べてはるかに大きな力が歯や歯周組織にかかります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、継続的に歯に過剰な負担がかかるため、歯のグラつきだけでなく、歯が欠けたり、割れたりする可能性が高くなります。
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