インプラント周囲炎

インプラントは人工物なので、虫歯になることはありません。しかし、インプラントが埋入されている歯茎や顎骨は生体ですので、口腔内が不衛生になると、そこに細菌が繁殖してインプラントの歯周病と呼ばれる「インプラント周囲炎」を引き起こす可能性があります。インプラント周囲炎になると、歯周組織が炎症を起こし、少しずつ歯肉や骨が溶かされるため、最終的にインプラントが支えられなくなり、抜け落ちてしまいます。

口腔内には、セルフケアでは取り除けない歯石やバイオフィルムのような汚れが存在するため、歯科医院にて定期的にメンテナンスを受け、口腔内を清潔に保ちましょう。

インプラントの寿命が短くなる

インプラントの寿命は、日々のケアやメンテナンスによって大きく変動します。毎日のケアやメンテナンスを怠ってしまうと、本来長期的に使用できるインプラントの寿命が短くなってしまう可能性が高くなります。

インプラントや上部構造の破損・脱離

加齢や経年による噛み合わせの変化によって、インプラントに過剰な力がかかるようになると、ダメージが少しずつ蓄積していくため、インプラントや上部構造が破損したり、脱離したりする可能性が高くなります。

全身の健康面へ悪影響を及ぼす

メンテナンスを怠り、頻繁にインプラント周囲炎が起こると、血液内に細菌が入り込んで全身に巡ることによって心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病など様々な全身疾患リスクが高くなってしまいます。全身の健康維持のためにも、日々のケアはもちろん、定期的にメンテナンスを受けましょう。