インプラントと天然歯の違いとは?
投稿日:2024年3月21日
カテゴリ:スタッフブログ
インプラントと天然歯の違いについて
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
インプラントは顎骨に人工歯根を埋入し、その上に人工歯を取り付けて歯の機能を回復させる治療法です。天然歯と同じように歯根があることによって、入れ歯やブリッジなどの治療法と比べて安定性が高く、しっかりと噛むことができます。
見た目も機能性も兼ね備えたインプラントではありますが、人工物には変わりないため、天然歯とまったく同じというわけにはいきません。
今回のブログでは、インプラントと天然歯の違いについてお話ししたいと思います。インプラントと天然歯の大きな違いについては下記の通りです。
歯根膜が存在する
天然歯には歯根部分に歯根膜という組織が存在します。歯根膜は咀嚼時の衝撃を吸収するクッションのような役割を担っており、噛む力によってかかる歯や顎骨への負担を緩和しています。しかし、人工物であるインプラントには歯根膜がないため、咀嚼時の衝撃が直接歯や顎骨へ伝わってしまうため、咬み合わせがきちんと調整されていないと、人工歯が欠けたり、破折したりする可能性があります。
血液・栄養供給の有無
健康な天然歯には神経や血管が通っているため、骨・歯茎・歯根膜などから血液や栄養が供給されます。一方、インプラントには歯根膜がなく、神経や血管も通っていないため、血液や栄養の供給がありません。血液内には外部から侵入した細菌と戦う白血球が存在するため、天然歯の場合は細菌が侵入した際も症状が悪化しづらいという特徴がありますが、インプラントは抵抗力が弱いため、細菌感染が生じた際に症状の進行が早くなります。インプラントを良い状態で保つためには、定期的なメンテナンスが重要となります。
細菌の侵入リスクが異なる
天然歯は歯肉繊維によって歯と歯茎がしっかりと密着しているため、細菌が侵入しにくい構造となっています。一方、インプラントは入り口部分の歯肉は密着していますが、すぐに剥がれやすいため、インプラントと歯茎の間に細菌が侵入しやすく、問題が起こりやすいという特徴があります。
インプラントは天然歯の感覚に近いおすすめの治療法ではありますが、やはり天然歯に比べると劣ってしまいます。第一は歯を失わないようにきちんと予防に取り組むことが重要ですが、もし歯を失ってインプラント治療を受けた場合は、天然歯とは違うということをきちんと理解し、日々のケアや定期メンテナンスに努めましょう。
不動前でインプラント治療なら不動前デンタルオフィスにご相談ください。
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