インプラント治療の1回法と2回法の違いとは?
投稿日:2023年11月27日
カテゴリ:スタッフブログ
インプラント治療の1回法と2回法の違いについて
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
インプラント治療は歯を失った部分へ人工歯根を埋めるための手術が必要となります。その手術は大きく分けて「1回法」と「2回法」という2つの術式があります。
今回のブログでは、インプラント手術の「1回法」と「2回法」についてお話ししたいと思います。
インプラント手術の「1回法」と「2回法」について
インプラント手術の「1回法」と「2回法」は、一連の治療の中で行う手術(外科処置)の回数が異なります。
インプラントは顎骨に埋め込むインプラント体(人工歯根)、上部構造(人工歯)、アバットメント(インプラント体と上部構造を連結する部分)の3つのパーツで構成されています。
1回法は顎骨にインプラント体(人工歯根)を埋め込んでアバットメントを装着し、インプラント体が歯茎より少し出た状態で縫合します。その後、待機期間(3~6ヵ月)を経て、顎骨の結合や傷口の治癒を確認後にアバットメントに上部構造(人工歯)を取り付けます。
一方、2回法は顎骨にインプラント体(人工歯根)埋め込んだ後、一旦歯茎ですべてを覆って縫合します。その後、待機期間経て再び歯茎を切開し、インプラント体にアバットメントを装着して上部構造(人工歯)の作成と装着を行います。
1回法は全体を通して歯茎を切開する外科処置が1回だけですが、2回法はインプラント体を埋入する際とアバットメントを装着する際の2回外科処置が必要となります。2回法はそれぞれの外科処置後に待機期間があるため、1回法に比べて治療期間も長くなります。
インプラント手術の「1回法」と「2回法」のメリット・デメリット
インプラント手術の1回法と2回法には、それぞれ下記のようなメリットとデメリットがあります。
1回法メリット・デメリット
【メリット】
- 体への負担が少ない
1回法は手術が1回で済むため、体はもちろん、精神的な負担も軽減されます。 - 治療期間が短い・通院回数が少ない
手術が1回ですので、2回法に比べて通院回数が少なく、さらに治療期間も短くなります。
【デメリット】
- 細菌に感染するリスクが高くなる
1回法はインプラントを歯茎より上に出した状態で待機するため、ケアや管理をきちんと行わないと、細菌に感染するリスクが高くなります。 - 骨の厚みが足りない場合は適応できないことがある
歯を失った部分の骨量が少ない場合は、骨を再生するために骨造成の手術を併用する必要があります。骨造成を同時に行う際は傷口をしっかりと塞がないと細菌感染リスクが高くなってしまうため、1回法では適応できないことが多く、ほとんどのケースで2回法が適応となります。
2回法メリット・デメリット
【メリット】
- インプラント埋入後の細菌感染リスクが低い
2回法はインプラントを埋入した後、歯茎で覆って縫合するため、術後の細菌感染リスクが軽減されます。 - 多くのケースに対応ができる
2回法は骨量が足りない場合や前歯などの見た目が重要となる場合など、多くのケースに柔軟に対応することができます。
【デメリット】
- 体への負担が大きい
2回法はインプラントの埋入とアバットメントの装着の際に歯茎を切開する外科処置が必要なため、患者さまの体や精神的な負担も大きくなります。 - 治療期間が長い・治療回数が多い
2回法は2回の手術後それぞれに治癒期間が必要になるため、1回法に比べて通院回数が多く、治療期間も長くなります。
不動前でインプラント治療なら不動前デンタルオフィスまでお気軽にご相談ください。
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