一度治療した虫歯が再発しやすい原因とは?
投稿日:2024年1月25日
カテゴリ:スタッフブログ
一度治療した虫歯が再発しやすい原因について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
虫歯リスクは口腔内の環境や生活習慣、セルフケアの状況によって一人ひとり異なります。よく虫歯になるという方であれば、治療した部分が再び虫歯になったということも経験されているのではないでしょうか。実際、一度治療をした歯は何もしていない歯に比べると、虫歯が再発しやすいといえます。
今回のブログでは、虫歯が再発する仕組みや再発しやすくなる原因についてお話したいと思います。
一度治療した虫歯が再発する仕組みについて
虫歯ができた歯は治療で歯を削ることによって、歯質が脆くなってしまいます。歯を削った部分にはつめ物やかぶせ物を入れますが、使用する素材によっては経年劣化が著しいため、時間の経過とともに土台の歯との間に少しずつ隙間が生じます。その隙間から歯の内部へ細菌が侵入したり、歯垢などの汚れが蓄積しやすくなるため、まだ一度も治療を行っていない健全な歯に比べて再発しやすくなります。
一度治療した虫歯が再発しやすくなる原因
歯の強度が低下する
歯は一番外側から「エナメル質」「象牙質」「歯髄(神経)」という3つの組織で構成されています。エナメル質は人体の中でも一番硬い組織で、下の層にある軟らかい象牙質や歯髄を保護する役割があります。虫歯治療でエナメル質や象牙質を削ってしまうと、歯全体の強度が低下して虫歯の再発リスクが高くなってしまいます。
治療完了後のセルフケアの質の低下
歯が痛い時は歯に関する意識が強くなるため、セルフケアをきちんと行いますが、治療後は「治療した」という安心感からセルフケアが疎かになる可能性が高くなります。治療後の安心感から歯磨きを怠ったり、磨き残しが多くなってしまうと、口腔内が不衛生になるため、虫歯が再発しやすくなります。
つめ物・かぶせ物の劣化
口腔内の環境は加齢や生活習慣など、様々な理由によって日々変化し、治療で入れたつめ物やかぶせ物も経年によって少しずつ劣化していきます。長期的に使用しているつめ物・かぶせ物は素材そのものはもちろん、接着剤の劣化等などもあるため、少しずつ土台との間に隙間が生じてしまうことがあります。その隙間から細菌が侵入したり、食べかすやプラークが蓄積したりすることによって虫歯が再発しやすくなります。
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