歯茎にできもの(フィステル)ができる原因とは?
投稿日:2025年2月10日
カテゴリ:スタッフブログ
歯茎にできもの(フィステル)ができる原因について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
歯茎のできもの(フィステル)は、口腔内に何かしらの問題が生じており、歯茎に膿が溜まったものです。通常、痛みなどはありませんが、疲労やストレスなどで抵抗力が低下している場合は、痛みを伴うことがあります。
今回のブログでは、歯茎のできもの(フィステル)ができる原因についてお話したいと思います。歯茎のできもの(フィステル)ができる主な原因は下記のようなことが挙げられます。
虫歯の重症化
虫歯が進行して歯の内部の神経にまで感染が拡がると、神経が炎症を起こします。神経が炎症を起こすと、ズキズキと強い痛みを伴いますが、そのままの状態で放置してしまうと、神経が壊死し、やがて歯根の先に膿が溜まってフィステルが形成されます。
根管治療後の虫歯の再発
虫歯が重症化して神経にまで進行した場合は、虫歯菌に感染した神経や血管などを除去し、洗浄、殺菌する根管治療が必要となります。その際、歯の内部に感染物質の取り残しがあったり、きちんと密封されていなかったりすると、治療後に歯の内部で細菌が繁殖して再び炎症が起こります。その状態で放置していると、歯根部分に膿が溜まり、やがてフィステルが形成されます。
外傷
衝突や転倒によって歯を強くぶつけると、歯の神経が死んでしまう場合があります。神経が死んだ状態で放置すると、歯の内部で細菌が繁殖して膿が溜まってしまうため、やがて歯茎にフィステルが形成されます。
歯根破折
歯根破折とは、歯根部分に亀裂が入ったり、折れたりする症状です。歯ぎしりや食いしばりなどの強い力が継続的にかかると、少しずつダメージが蓄積して歯根破折を起こしやすくなります。特に神経を取り除いた歯は、栄養が供給されないため、歯が脆くなるため、注意が必要です。歯根破折が起こると、生じた隙間から細菌が侵入し、歯の内部で炎症が起こるため、歯根先端部分に膿が溜まって歯茎にフィステルが形成されます。
歯茎にできもの(フィステル)ができた場合は、口腔内で上記のような問題が生じている可能性が高いといえます。神経のない歯は痛みを感じにくいため、軽視される方も少なくありませんが、そのままの状態で放置すると、さらに症状が悪化して歯茎や顎骨を溶かしたり、歯を失う可能性が高くなります。
歯茎のできもの(フィステル)が確認できた場合はもちろんですが、歯に痛みや違和感を感じた場合は、できるだけ早めに歯科医院で検査・治療を受けましょう。
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