歯科医院で行う歯のクリーニングと注意点とは?
投稿日:2022年12月20日
カテゴリ:スタッフブログ
歯科医院で行う歯のクリーニングと注意点について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
日々の食事による着色や汚れの付着によって、歯が黄ばんだり、虫歯リスクが高くなってしまいます。毎日歯磨きをしている場合であっても、お口の中にはブラッシングでは取り除けない、汚れや色素があるため、虫歯や歯周病を予防するためには歯科医院でのクリーニングが必要不可欠です。
今回は歯科医院で実施する歯のクリーニングやクリーニング後の注意点についてお話したいと思います。
歯科医院で行う歯のクリーニングの内容について
歯科医院で行う歯のクリーニングについては、治療に伴う処置である場合は保険が適用され、口腔内に問題がなく予防目的である場合には自費での扱いとなります。
歯科医院で行う主な歯のクリーニングについては下記のような内容が挙げられます。
プラーク(歯垢)チェック
染め出し液を歯面に塗り、磨き残したプラーク(歯垢)を染め出します。毎日ちゃんと歯を磨いていても、実際には磨き残しがある場合がほとんどです。患者さまにも磨き残しが多い部分を確認していただき、意識的にブラッシングを行っていただくよう歯磨きの指導等をいたします。
ポリッシング
専用の器具を使用して歯面を磨きます。色素や汚れを取り除いて歯面をツルツルに磨きあげることによって、汚れの再付着を抑えることができます。
虫歯予防用のペーストを歯面に塗布
医院によっては、虫歯予防用のペーストを歯面に塗布する場合もあります。完全に虫歯を予防できるわけではありませんが、虫歯リスクの軽減が期待できます。
スケーリング(歯石の除去)
スケーラーという器具を用いて、歯間や歯周ポケット内に付着した歯石を取り除きます。歯石はプラーク(歯垢)が唾液の再石灰化によって硬化した状態です。歯石は日々の歯磨きでは取り除くことができないため、虫歯や歯周病を予防するためには定期的に歯科医院で取り除く必要があります。
エアフロー
エアフローは、水と一緒に炭酸水素ナトリウム(重曹)やグリシン(アミノ酸の一種)などのパウダーを歯面に吹付け、色素や汚れを短時間で取り除くことができるクリーニング機器です。エアフローはブラシなどがなく、歯面に直接器具が触れないため、歯を傷つけたりする心配もありません。
歯のクリーニング後の注意点について
- クリーニング後は色素の濃い飲食物を控えましょう
歯のクリーニング直後は、ペリクルという歯面を保護する膜が剥がれているため、着色や汚れが付着しやすい状態になっています。ペリクルは約24時間程で再形成されるため、クリーニングから24時間以内はできるだけ色素の濃い飲食物を控えましょう。 - クリーニング後はしばらく時間をあけて食事をしましょう
クリーニング直後は、歯の保護膜(ペリクル)が剥がれているため、外部の刺激にも敏感になっています。熱いものや冷たいものがしみたりする場合もあるため、しばらく時間を空けてから食事をするようにしましょう。 - 毎日セルフケアをしっかり行いましょう
虫歯・歯周病予防は毎日の歯磨きが基本となります。定期的にクリーニングを受けているからといって日々のセルフケアを怠ってしまうと、口腔内環境が悪化し、虫歯や歯周病リスクが高くなってしまいます。歯磨きはもちろんですが、フロスや歯間ブラシ、洗口液を活用し、口腔内を清潔に保ちましょう。
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