神経を抜いた歯が痛みを感じる原因とは?
投稿日:2024年5月1日
カテゴリ:スタッフブログ
神経を抜いた歯が痛みを感じる原因について
不動前駅すぐの歯医者「不動前デンタルオフィス」の歯科衛生士です。
虫歯が進行して歯の神経にまで感染が拡がった際は、神経が炎症を起こすことで何もしなくてもズキズキと強い痛みを感じます。そのような場合は根管治療によって虫歯に感染した神経を取り除き、症状を改善します。
しかし、根管治療で神経を抜いたにも関わらず、治療後に歯や歯周組織などに痛みや違和感を感じるケースがあります。そこで今回のブログでは、神経を取り除いた歯が痛みを感じる原因についてお話したいと思います。
神経を抜いた歯が痛みや違和感を感じる場合は下記のような原因が考えられます。
歯根破折
歯根破折は外傷や強い咬合力によって歯の根の部分が割れたり、折れたりする症状です。咀嚼時などに神経を抜いた歯が強い痛みを感じる場合は、歯根破折(しこんはせつ)の可能性が高いです。特に神経を抜いた歯は栄養が供給されなくなり、歯質が脆くなるため、歯ぎしりや食いしばりなどによってダメージが蓄積することによって歯根破折のリスクが高くなります。歯根破折になった場合は、破折の状態にもよりますが、基本的には抜歯となります。
歯周病
口腔内が不衛生になると、細菌が繁殖して虫歯や歯周病リスクが高くなります。神経を抜いた歯は虫歯になっても痛みを感じることはほとんどありませんが、歯周病によって歯周組織が炎症を起こしている場合は痛みや違和感を感じます。歯周病が重症化すると、歯茎や歯槽骨が溶けて最終的には歯が抜け落ちたり、抜歯となるため、日々のケアはもちろん、定期的にクリーニングを受けて口腔内を清潔に保ちましょう。
咬み合わせが悪い
根管治療で神経を取り除いた歯であっても咬み合わせが悪い場合は痛みを感じる場合があります。咬み合わせが悪く部分的に大きな力が歯にかかると、歯根膜や歯茎、顎骨などの歯周組織が刺激を受けるため、痛みが生じます。
根管治療の精度が低い
根管治療では、歯の内部にある細菌に感染した神経や血管などをきれいに取り除き、消毒、殺菌した後に封鎖します。しかし、根管治療の精度が低く、未処置の根管があったり、殺菌が残っていたりすると、再び歯の内部で細菌が繁殖して歯根部分や歯茎などの周囲の組織で炎症が起こり、痛みを感じるようになります。
歯根部分に膿が溜まっている
根管治療後、細菌感染によって歯根部分に膿が溜まっている場合は痛みを感じることがあります。歯の中に新たに侵入した細菌や根管治療時に残存した細菌がある場合は、治療後から数年経過した際に炎症が生じて歯根先端部分に膿が溜まる「根尖病変」を引起す可能性があります。
不動前で根管治療なら不動前デンタルオフィスまでお気軽にご相談ください。
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